バルコニー植栽

設計の真野です。

今回はバルコニーの植栽をアップします。
バルコニーと言ってもサイズは様々ですが、規模は違ってもやることは同じです。今回は新築の時から御自分でいじって来られたそうなのですが、一度綺麗にやり直してみようと言う事でのご依頼となりました。バルコニーの状態はこんな感じです。

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これが下見にお伺いした時の状態なのですが、一度土を綺麗に取ってみないといけない問題点があります。

それが、排水がどうなっているのか?と言う事と、このバルコニーの下は階下の方のお住まいになっているので、根が侵入したりしていないのか?と言うことです。

最近ではビルの屋上などで積極的に植栽をされるケースも増えているので、そういう危惧点に使用するアイテムもしっかりと揃っていますが、このマンションの建築された年代ではまだまだちゃんと施工出来ていないお宅もあるのが事実です。

そういった危惧点をご説明させて頂き、施工となりました。

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まず植わってある植栽の撤去から始めます。

一旦、地上部を切りその後に根を掘り取ります。捨てる場所が違うのでそれぞれ分けておきます。家の中も養生して土足のまま歩けるようにしますが、ここはやはり施主様にもずっと家に居て頂かないといけないので恐縮です。

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土もほぼ漉き取りが終わり下から出てきたのがこれです。

やはりかなりの経年劣化が見てとれます。砂利などで作った透水層と土が混じらないようにと敷いてあるのですが、これは寒冷紗ですから目が粗すぎます。案の定混ざっちゃっていますね。

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この花壇には排水の穴が一つもありません。でもこの状態で土が膿んで腐ることも無くこれたのは、花壇を形成してるレンガ積の隙間から水が流れ出てたようです。何が功を奏するか?解らないものですね。

この後は全てを撤去し、綺麗に花壇内を洗浄します。

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この作業にはもう一つの目的があります。

水がどこに溜まるのか?と言う事です。水抜き穴がないので溜まるところへ新たに水抜き穴を作る必要があります。写真右奥の所へ水が流れる様になっていたのでそこに3箇所の穴をあけました。さて、土を新たに入れる前に・・・

耐根シートを敷きます。

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言わずと知れた根が土間に入らないようにするものです。そして・・・

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ボードを敷きます。これは透水層としての目的と保水としての目的があります。

そして土が混ざってしまわないように、不織布を敷きます。

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この花壇はご覧のとおり高さがありません。施工前の状態では土が膨らんで中央部では倍ほどの高さになっていました。20cmほどの高さしかありませんが透水層は必須です。重量制限もありますのでこれ以上は土は増やせませんが仕方ありません。

土を入れます。

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そして今回のプランは全てに植栽するのではなく、使いやすい様にわざと土の部分を減らしました。こんな感じです。

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低木や宿根草だけではやはり味気ないので、高さの出る樹木は大きな鉢に植える事にしました。

そして植栽と自動潅水を施します。

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この植栽は10月半ばに施工しました。植えたてはやはりボリュームに欠けますね。

しかし、翌年5月にはこの通りです!

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いい感じにボリュームが出ました。

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パラソルも出して、夏はここでお茶されるのでしょうか?

終了です。有難うございました!

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