須磨離宮公園の観賞温室です。
前回、GW前に準備した初夏のアジサイ展、いろんな種類、カラーのアジサイの展示をご紹介しましたが、今回、多肉植物のコーナーの企画展示をご紹介いたします。
この温室の建物が出来上がってから30数年を経過している古い施設でもある為、展示植物の全ての個性にあった温度・湿度などの環境設定が難しい条件はありますが、今回設置のこの場所は、日当たりが一段と強いこともあり、やや湿度が高いことが懸念されましたがトライしてみました。
多肉植物は、葉、茎、根の部分に水分を貯蔵している植物の総称で、砂漠や海岸の砂地のような乾燥地帯に生育するものが多く、一般的にはサボテンなどのイメージが強いかと思います。
また、あまり水を必要としない植物と思われがちですが、水が少ない場所でも耐えられる特性を持っているだけで、実は水は大好きです。
ですが、従来が乾燥した環境で育っている為に、日本の高温多湿の天候、この温室内の環境は少し苦手な側面も持っています。
【 アロエ ディコトマ 】
【 ユーフォルビア 大明神 】
そこで今回は熱帯地方原産で、夏季に雨が多く降る地域に自生する種類で、夏に生長が活発化する夏型種を中心に展開いたしました。
アカベ、アロエ、ユーフォルビア等を取り揃え、固体が小さい為、寄せ植えなどにしてみました。
種類は数え切れないほどありまして、ウィキペディアを覗いてみましたら、下表のように分布しているようです。
科 | 種類数 | 分 布 |
リュウゼツラン科 | 300 | 北米・中米 |
サボテン科 | 1600 | アメリカ大陸 |
ベンケイソウ科 | 1300 | 世界中 |
ハマミズナ科 | 2000 | アフリカ南部・オーストラリア |
キョウチクトウ科 | 500 | アフリカ・中近東・インド・オーストラリア |
ディディエレア科 | 11 | マダガスカルの固有種 |
トウダイグサ科 | 1000 | オーストラリア・アフリカ・マダガスカル・ アジア・アメリカ大陸・ヨーロッパ |
ツルボラン科 | 500 | アフリカ・マダガスカル・オーストラリア |
スベリヒユ科 | ? | アメリカ大陸・オーストラリア・アフリカ |
この辺の情報は又少しずつ後で手を加えていきたいと思います。
それと、エアープランツ!
少し判りにくいですが、枯枝にエアープランツを結わえてドライな感じにしてみました。
このように温室の中も、多肉やアジサイ、滝の流れの場所では、インパチェンスやエピデンドラム、ブーゲンビリアなど花の多い季節になってきました。
そして、この時期バラ園、王侯貴族のバラも見頃を向えております。
是非、須磨離宮公園にお越し頂き、花と緑のある景色を楽しんでみてください。