設計の井田です。
昨年末の物件をご紹介させていただきます。
神戸市垂水区のとある街区。
雑木林の裏山を含めた広大な敷地に、英国郊外の風景をイメージした新しい街並みの中に新築された住宅。
建物も英国の雰囲気が漂い、その雰囲気に調和するオープン外構の設計・施工を承りました。
コンセプトは、英国郊外 × 里山 という2つのイメージの融合。
植栽には、オリーブやベニスモモ、タイサンボクなどのシックなカラーリーフに、モミジやアオダモ、ミツバツツジなど山に生息している樹木、下草も同様にカラーリーフやハーブを植栽し、2つのイメージをうまく繋ぐ工夫をしました。
(その他…ヒトツバタゴ、ヤマコウバシ、ハクサンボク、ビバーナム・ティヌス、キョウチクトウ・プチサーモン、アロニア)
四季を通じて何か花が咲いているよう、植物選び・レイアウトにはこだわりました。季節的に、夏と冬の花が重要だといつも思って設計しています。
外構においては、駐車スペースにはコンクリートではなく天然石貼りで高級感を出し、門柱には建物に併せたアンティークレンガタイル貼りで品の良い質感を演出しています。
裏山も敷地が分かれていて、地域の方々で里山のように整備していくそうで、他には見られない個性あるライフスタイルが造られていくようです。
また、裏山の主な植物は、コナラやウバメガシ、ソヨゴ、ヒサカキなどで、花の咲く木や紅葉する木が少なかったため、モミジやミツバツツジ、アジサイなど、季節毎に変化を感じられる植物を植栽しました。
(その他…十月桜、エゴノキ、クロモジ、ウメモドキ、ツリバナ、コマユミ、ムラサキシキブ、ハイノキ、ハクサンボク、シャクナゲ)
施工からほぼ一年経ちました。季節毎に色んな表情が見られるよう配慮しているので、お客様から桜がいい感じですよとかアジサイがきれいですよとか、色んな報告をいただいています。
これからの季節、裏山のどんぐりがどんどん落ちてきて大変でしょうけど^^;
そんなことも含めて、日々の楽しみの一つになれればと思います。