早春の花木の組み合わせ

設計の井田です。
今回は春に向けて、早春に花が咲く樹木の組み合わせについて書いてみようと思います。
花が咲く木は一本だけでも見応えがあるものが多いですが、 同じ時期に咲く花と組み合わせて植えることによって、 お互いが引き立て合う関係を作り出すこともできます。

また、早春の花木は新芽が展開する前に花が咲くので、 花自体がよく主張し、庭に大きな変化をもたらしてくれますよ。

まず一例として、「ジューンベリー + ミツバツツジ

ジューンベリー+ミツバツツジ

4月上旬撮影

ジューンベリー花

花期のジューンベリー

ミツバツツジ花

花期のミツバツツジ

 


白とピンク、言葉で表すとほんとにシンプルな色の組み合わせなんですが、実際目にすると、とても華やかで主張があっておすすめです。

花期以外の特徴は以下になります。
ジューンベリー果実ジューンベリー紅葉

●ジューンベリー(正式名:アメリカザイフリボク)…
落葉高木、花期…4~5月、果期…6月(可食、名前の由来)
植栽に適した環境…日向~半日陰
植栽に適した樹高…
・鉢植え…1.2~1.5m
・地植え…2.5m~5m
写真のように全体に花を咲かせるので、花期はかなり見応えがあります。
実はジャムや果実酒にしたりして利用できます。
紅葉も美しいですし、最高の木なんですが、デメリットもあります。
果期に野鳥がよく来るんですが、稀にカラスも来ます。
また、玄関前や道路沿いなどでは、下に実が落ちて、潰れて汚れます。

ミツバツツジ葉●ミツバツツジ
落葉低木、花期…3~4月
植栽に適した環境…日向~半日陰
植栽に適した樹高…
・鉢植え…1.0m前後
・地植え…1.0m~2.0m

早春の六甲山でよく咲いてるのを見かけるのがこのミツバツツジです。
ちょっと紫がかったピンクの花がなんとも魅力的で、個人的にも大好きな木です。
ツツジっていうと、マンションや大きな施設の周りで四角や丸く刈り込まれた木っていう イメージを持たれる方が多いかと思いますが、 本来の自然な樹形は写真のように爽やかなんです。

次の例として、「ベニスモモ + トサミズキ、ヒュウガミズキ

ベニスモモ花

花期のベニスモモ

ヒュウガミズキ花

花期のヒュウガミズキ

トサミズキ花

花期のトサミズキ


灰褐色の幹に淡いピンク色の桜のような花のベニスモモの足元に、淡い黄色のヒュウガミズキ(またはトサミズキ)を添える組み合わせです。

花期以外の特徴は以下になります。
ベニスモモ

●ベニスモモ(ベニバスモモ)…
落葉高木、花期…3~4月、果期…6~7月(可食)
植栽に適した環境…日向~半日陰
植栽に適した樹高…
・鉢植え…不向き(あまり背の高くならない園芸品種あり)
・地植え…2.5m~4.0m

この木も全体に花を咲かせるので、花期はかなり見応えがあります。
桜と同じバラ科なので、桜みたいに見えます。
そして葉が紅色なのが一番の魅力です(だから「ベニスモモ」)。
こういうカラーリーフの木が一本あるだけで、庭の雰囲気がガラリと変わります。
銀葉や斑入りの葉の植物との組み合わせや、夏前後に咲く花との組み合わせもいいですよ。
ただ、デメリットとして、桜や梅同様、病害虫が付きやすいのと、やや成長が早いことが挙げられますので、メンテナンスが必要な木です。

ヒュウガミズキ

ヒュウガミズキ

ミズキ・トサ1

トサミズキ

●ヒュウガミズキ、トサミズキ
落葉低木、花期…3~4月
植栽に適した環境…半日陰~日陰(※直射日光に弱い)
植栽に適した樹高…
・鉢植え…1.0m前後
・地植え…トサ・1.5m~2.5m、ヒュウガ・0.5m~1.5m

淡い黄色の花を枝いっぱいに咲かせます。
ハート型の淡い緑の葉も魅力です。
どちらも横に広がる性質なんですが、特にトサミズキはクネクネと枝を伸ばしていくので、 樹形の美しさや面白さを楽しむにはもってこいの木です。

他にも色んな種類の樹木があるので、組み合わせも無数に考えられます。
またの機会に紹介できればと思っています。
お庭の一角など、まだ何を植えるか検討中の場所がありましたら、 「組み合わせ」を念頭に置いて考えてみるのはいかがでしょう。
落葉樹は落葉している今頃の時期が入手しやすく、植栽するのにも適しています。
是非是非ご相談下さい^^