屋上庭園フルメンテ Part2

前回に引き続き「屋上庭園フルメンテpart2」!

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秋花壇植替えと樹木剪定が無事終了。
今回はいよいよ夏芝から冬芝への更新作業です。

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年中青い芝生を維持しようとすれば、コウライシバやノシバなどの日本芝類では冬に茶色く休眠してしまうので、洋芝の種を蒔く必要があります。

洋芝には、暑さに強い夏芝、寒さに強い冬芝があって、気温の変化に合わせ、夏芝の葉が少なくなる頃に冬芝の葉が出てくるよう計画します。

この屋上庭園の芝生は、緑葉の質感や常時 緑にしておかなければならない営業上の理由もあり、生長の早い、踏圧に強い種の洋芝を 夏芝、冬芝共に選んで管理しています。

 

9月の下旬で気温が27〜28℃に落ち着いてくれば、更新作業のタイミングになります。

この作業は、芝専用の機械類を所有していると作業効率や管理レベルも高くなるので、長年お付き合いのあるKG社様にご協力を頂き作業に当ります。
(KG社様、いつもありがとうございます!)

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まずは芝刈りを! っと言うところですが、前日の雨、芝高が高く葉が寝ている状態でもあった為、急遽予定変更。バーチカルからスタートです。

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この機械は何枚もの円盤状の刃で芝生に切り目を入れるもので、これにより古い芝の枯れ葉をかき出し、地下の根を切ることで細根化を促し、芝生を丈夫にかつ表面をキレイにする作業です。 ・・・ クレンジングのようなものです。

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機械を入れられない場所や隅は、手動式の器具を使って作業します。

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続いてはエアレーション!  芝生にいくつもの小さな穴を開け古くなった土をくり貫くことで、播種の際に種が落ちやすいことと、土壌中に空気を入れ込むことができ、土の入れ替えを行います。

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現在では少なくなった年季のあるエアレーションマシーン。筒状の鏨(たがね)のような刃を毎回取り付けてからの作業になります。

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作業状況は上の様な使い方。 前進オンリーなので、道順?コース取りなど運転にもコツが要ります。

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イモムシみたいなのがくり貫かれた土です。 かなり高密度で穴を開けられます。

↓これも機械を通せないところは人力作業。 手抜きはありません!!

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そのくり貫いた土を吸い上げていく掃除機=スィーパーというマシーン。 土や枯れ葉を掃除していきます。

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あっと言う間にいっぱいに。 これを何度も繰り返します。

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空模様を気にしながらの、同時並行作業。

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そして最後に芝刈作業。 先のとおり本来は一番初めにする作業ですが、天候や芝の条件で工程の変更をしての対応です。 今の夏芝の間に種子が落ちるように、低く刈り込みをします。

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下地の完成です!! キレイに準備出来ました。

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ここからがオーバーシード! 種まきです。

芝の種は、こんな感じ! イネ科なので細いお米のモミのような種子です。

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風で舞い飛ぶくらいの軽いものなので、播種するまでに色々と作業をします。

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この庭園の場合、常時緑であること、そこで結婚式を挙げるなど、多くの人の踏圧で芝に負荷がかかる事、芝生長の為の養生期間を長く採れない事などを考慮し、3種の特性ある種を混合して芝生を造ります。  種の種類は一応「企業秘密」です!

そしていよいよ播種です。 飛散を防ぐためにも、予め肥料と混ぜ合わせ、散布器を使ってまんべんなく種まきします。 円心状に蒔かれている部分が見えるでしょうか。

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播種が終われば、砂撒きです。 播種した種が流れないように、薄くムラなく敷いていきます。 この作業は機械を使わずすべて人力作業なので、かなりの重労働です。

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一週間から10日くらいで小さな芽が吹き出し、10月の終わり頃には、2〜3cmの葉が茂ってきます。 この間は踏みこみや芝刈りは芽を潰してしまうためご法度です。

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↓ちなみにこれは、ミミズの噴塚。 多くなれば薬散対処の必要があります。

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作業終盤です。 土壌の水はけを良くする為の土壌硬化抑制剤の散布を一面に。

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最後は灌水装置(スプリンクラー)が正常に作動するかを確認しつつ、水遣りをして完成です!

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こうして、芝生の更新作業をお届けしましたが、芝生の種類や土壌の条件などで多少 管理のやり方が違う場合もあります。

大規模な例では、神戸市は三宮の東遊園地。 久元市長肝いりの芝生化は、解放された空間の芝生管理ということで、非常に関心を持って見ています。

年中青い芝生をとお考えの皆様、ご検討の際には、弊社にもお声をよろしくお願い申し上げます。

長文ながら最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!!

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