新年のご挨拶からすこし時間が経ちました。
暖かい冬ですが、ここ数日例年の寒さが戻ってきました。
須磨離宮公園の温室横のシャラの木、芽吹いていました。
木々も今年はマエノメリ。梅園の蕾も膨らみやっぱり早そうです。
準備も大変です。
風の冷たい公園内の寒さしのぎ出来る場所。観賞温室です。
室温も15℃に設定されており、この時期でもブーゲンビリア、ストレリチア、カエンカズラ等沢山の花を付けています。
頭上からしだれるブーゲンビリア。
花びらのように見えるのは、実は包葉。
バショウ科のストレリチア 別名 極楽鳥花。
ノウゼンカズラ科のカエンカズラ。ブーゲンと並び沖縄でよく見られる花です。
中2階のガゼボの上は沖縄状態!!
温室内通路側にもこのブーゲンビリアが包葉を付けています。
ブーゲンビリアの包葉は、新芽の先に多く付けるので、ある程度徒長させて色を見せています。包葉にならないと鋭いトゲになってしまい扱いが大変です。
窓ガラスに徒長しすぎた枝を剪定し、冬の日差しを入れ、見た目スッキリ感を出します。
ついでにガジュマルの枝葉も間引き。切り口から数時間樹液がでますが、休館日なので大丈夫。
スッキリと完成です。
余談ですが、樹木からでる樹液。
写真の温室内で大きくなったセローム。ご家庭での観葉植物としても人気ですが、ここまで大きくなると剪定を加えないといけません。
そして、このセロームの樹液。髪に付いたりすると髪も剪定しなければならない破目になりますから、お気をつけて。
上部の手入れが終わってやっと春花壇、ナチュラルガーデンの作成です。
花色が少ないこの時期に、温室内でひと足早く春を楽しんで頂ければとちょっとイングリッシュ風に仕上げました。
黄花のムルチコール、ガーデンシクラメンにカーペット状に広がる白いアリッサム、高さのあるルビナス、にキンポウゲ科の赤いラナンキュラス。
同じような花材でも、色の統一感で変化をつけます。
その他、ハーデンベルギア、日本水仙やレースラベンダーなど色、姿に変化をつけた草花の組み合わせと景石でナチュラル感を演出します。
よく探すと野いちごの実もなっています。食べるとかなりスッパイと聞きましたが、
ご注意ください。 薬などの心配があるので食べないように。
離宮公園では2月に入ると梅見会がはじまります。隣の温室ではご案内した春の花もご覧頂けますので、是非お越し下さい。