9月に入りました。 二十四節季では処暑~白露。暑さが終わって秋の気配が深まり露の量も多くなる頃。日本の季節感、心地よく肌で感じる季節になりました。
ちなみに・・・、3月3日は桃の節句、5月5日は端午(菖蒲)の節句、7月7日は七夕(笹の節句)、では!9月9日は?????
答えは・・・・・菊の節句。 詳しくはググッて下さい。今日はバラのおはなし。
季節柄、花のない地味な写真が続きますがご容赦下さい。
以前にもご紹介した、西宮市は瓦林公園のバラ園。
今年度、第2回目のバラの研修会「夏季剪定」を行ないました。
講師はもちろん、NHK趣味の園芸講師 藤岡友宏先生です。
9月のこの時期は残暑も残り、黒星病やウドンコ病が発生し易い季節ですが、特に黒星病は病葉を丁寧に摘み取らないと病気は止まり難く、雨によりまた拡散してしまう恐れもあります。
また、白花の蕾などに黒染みをつける害虫、スリップスなどの発生も見られ、薬剤散布が必要な時期でもあります。
スリップスの写真。 おわかりになるでしょうか? 中心ではなく、人差し指上の黒い点。1mmに満たない虫。 これがワルさをします。
この時期の全般的な傾向と対策を頂きながら、お話は本題の夏季剪定に!
夏季の剪定は冬と違い、育成中なので深切りをせず、葉をできるだけ残し良い花が咲くと見極めた良い枝のみを剪定します。
中輪の場合は割りばしくらいの茎、大輪の場合は鉛筆くらいの太さの茎の、いずれも5枚葉の上のところで剪定します。
剪定の時期はその年の気候で左右されますが、夜間の気温が25度以下なれば適時となり、気温が高いうちの剪定は芽の動きが悪くなります。
病気で落葉していても剪定は必要で、芽出しの追肥も必要です。 夏剪定の時期は短く遅れは禁物です。 剪定後40日、10月の後半に秋のバラが満開になります。
説明を聞いていよいよ実践です。ベテラン組もチェック項目を再確認しながら作業にあたります。
そうこうしている間に西宮市の担当官も立ち会いに来られ、現状の確認と冬季から来期に向けての準備項目を確認されました。
ツルバラの老木化と新しいシュート枝による更新方法。バラアーチの塗り替え。さらに害虫対策や移植に補植。
手を入れなければならない箇所は沢山ありますが、課題を共有して解決する流れは、私たちにとっても大切なことです。
次回は12月。バラが休眠期に入る頃に、また、この研修会を開きたいと思います。
ご報告をお楽しみに! (^o^)