設計の井田です。
今回は剪定作業に同行してきました。
弊社ではもちろん剪定や清掃、薬剤散布、施肥など、お庭のメンテナンス作業も、年間を通して承っています。
僕は普段は庭づくりの業務に携わらせていただいていますが、剪定も庭づくりの一つだと思っているので、たまに同行させてもらっています。
この時期の主なメンテナンス作業は、冬の施肥、「寒肥(かんごえ)」ですが、剪定作業もお客様と年末の予定が合わなかった場合は今の時期にお伺いしたりもしています。(年末は予定がぎっしりのため、年始からの方が予定が合わせやすいみたいですよ)
今回は、かなり歴史のあるお屋敷の庭での剪定でした。
たくさんの年季が入ったクロマツが植わっていました。
現場担当者の掘井さんです。
木から降りて下からの感じも確認しながら丁寧に仕上げていきます。
枝一本一本に心を込めてお手入れします。
松は他の樹木と違い、「揉み上げ剪定」といって、枝一本一本の枝先の芽を残しつつ、下の古葉をむしり取って、枝振りを見せてすっきりさせていきます。
が、そう単純に表現できなくて、こればっかりは知識と経験と場数でしか知り得ないものだと思います。
掘井さん、「松は深いで~!」といつも言ってます。
こちらはかなりの樹齢(300年くらいでしょうか)でしょう。
こちらは、70歳過ぎのベテランさんが担当。
マキの木は、両手鋏という長手の鋏で丸く刈り込んで仕上げるのが一般的ですが、それだと年々枝数が増えていって、新芽が伸びたとき、重たいイメージの木になってしまいます。
なので、たまにはこうして絡みあった枝を抜いていく剪定(透かし剪定といいます)をしてやると、爽やかなイメージになって、庭全体もすっきりしますよ。(ただ、これには熟練の技術が必要です)