8月に入りました。体に堪える暑さです。
二十四節季で言えばまさに「大暑」。 さらに七十二候で言えば「大雨時行 たいうときどきふる」となり、連日のゲリラ豪雨の天気予報にも慣れを感じるようになりました。
この時期、お盆までの追い込み仕事が目白押しで、連日の暑さと戦いながら悪戦苦闘しておりますが、そんな中、すこし趣の違う講習会に参加しました。
場所は、ここ「兵庫県立淡路景観園芸学校」。
花とみどり麗しい淡路島にあるキャンパスの一角です。
景観園芸の大学院教育としての位置づけもあるこの学校は、先進の園芸学部をもつ千葉大学や韓国のソウル大学とも交流を持ちながら、毎年、学生間同士で研究発表会を実施し、国際間も含めた情報交流を図っているそうですが、今回はその講習メニューのひとつに、座学ではなく実習としてのメニューを模索していた時に、日本の坪庭を造りのプランが出て実現に至りました。
これに絡んだのが、この景観園芸学校の卒業生である、弊社の矢倉(以下Yで)です。
卒業後も、何かとお世話になっていた景観マネジメント部門の平田教授からお声を掛けて頂き、前述の三校の在学生、中には中国、韓国、インドネシアから留学、来日した女性を含む学生12名を対象に、日本の坪庭造りの講師を務めてまいりました。
とはいっても、実際に造る坪庭のスペースは2m×1.3mの本当に小さなスペース。
まずは下地造り。防草シート敷きや四つ目垣基柱の立て込みやら、竹の切り出しです。
のこぎりを使う経験も少ないようですが、参加者全員、積極的です。
急遽、応援に駆けつけた弊社女性スタッフも英語?日本語で学生さんをフォロー。
次は、四つ目垣。シュロ縄による結束の指導になかなか指が動かず、ですが、皆さんあきらめない。ここから「大おとこ結び大会」が始まります。
そして、ようやく完成!
ここからは、植栽と景石の配置です。
一般的な、並びや配置を説明した後、実際に自分たちで考えて据えてもらいました。
主木はノムラモミジ、景石を3石、下草にコクリュウ、セキショウを添えて。
ここでも、参加意識強く、ノムラの向きを指示する者、実際に手を動かして植栽する者、景石の向きを動かす者、試行錯誤が理解に繋がっているようです。
最後に白玉砂利を敷きつめ、灌水をして完成です。
暑い中、先生方、学生の皆さん、本当にお疲れ様でした。
共同作業とは言え、けっこういい感じ!ではないでしょうか。
一坪に満たない坪庭ですが、特に海外から参加していただいた学生の皆さんには、喜んで頂けたかと思います。 講師側の立場ですが、本当にありがとうございました。
最後は、記念撮影!
実はこの後、番外編へ。
今回の参加者及び、参加できなかった景観園芸学校の学生の方々と懇親会に参加。
YはOBらしく??? 実際の現場の現状や業界の動向などいろいろと情報交換していたようです。
こうした、造園や園芸に関する専門の大学、大学院との関係は、ともすれば、行政関係や民間でも最大手クラスが主流を占めていますが、業界全体も含め、今後の事業の継続や底上げ再浮上の為には、必要な人材交流だと考えています。
今後も出来る限り、こうのような活動に取り組んでいきたいと思います。